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【初心者、苦手な方向け】小論文の書き方


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こんにちは、かぼたりあんです!

最近になって小論文を書く機会があり、知り合いの小論文マスター(大学受験の小論文対策を担当している現役教師)に指導してもらいました。小論文に対してなんの心得もない私でもわかりやすい内容であったため、ここで共有したいと思います。よろしくお願いします。

 

【初心者、苦手な方向け】小論文の書き方

 

小論文と作文の違い

知り合いに教えてもらう際、「そもそも小論文って何かわかるか?」と最初に聞かれましたが、私はうまく答えられませんでした。文を作るという意味では作文と変わらない?と考えてしまいましたが、実際には異なるものです。

では、小論文と作文、それぞれどのようなものかについて簡単に見ていきます。

 

まず作文は、経験や体験に基づいて自分の意見や考えを述べる文章のこと。読み手が納得するかどうかは関係なく、とにかく意見を伝えることが目的の文章ですので、論理的な説得力を持たないことがほとんどです。

一方、小論文は、理論に基づいて自分の主張を論理的に述べ、読み手に自分の意見や主張に納得させることを目的とした文章です。作文のように主観による体験談で構成されるものではなく、客観的な根拠を示したうえで意見を述べるものです。(体験談も、客観的な根拠の例となる内容ならば問題ない)

 

以上を踏まえたうえで、具体的な小論文の書き方について見ていこうと思います。

 

小論文の書き方

序論・本論・結論を設ける

日本人にとって最も馴染みのある文章構成は「起承転結」だと思います。私も学校教育を受ける中で作文を書く際に、起承転結という言葉を聞き、意識してきたと思います。それでは小論文も起承転結を意識するのかというと、それは違います。なぜか?

それは先にも触れましたが、小論文は、論理的に自分の主張を述べることで読み手を納得させるための文章であるからです。この考えから、特に不要となるのが「転」です。例えば何かに賛成の立場で論じている際、急に「やっぱり反対!」と論じ始めたら説得力がなくなってしまいます。(あえて反対意見を取り上げ、それを論破しながら自分の意見を貫くパターンは良い)

 

そこで、小論文を書くにあたって大切になるのが「序論・本論・結論」の構成です。それぞれ順番に見ていきましょう。

 

序論

書き始めの部分ですが、考え方は非常にシンプルです。

「問題文章から読み取れるテーマ・問題を確認し、自分の結論を述べる」

まずはここから始めます。

例えば、「■■が◇◇である状況をどうしたら良いと思うか?」というようなよくある聞かれ方であれば、序論は次のようになります。

 

「今、日本では(世界では)、■■が◇◇のような状況に陥ってしまっている。それにより、この先△△という状況にまで発展しかねない状況である。この状況を変えるには、私は~~をすべきと考える。」

 

テーマを確認する際には、問題文に書かれているテーマをそのまま書くだけでも良いですが、可能であれば、「この先△△という状況に・・・」(あくまで一例)などと補足すると良いです。それが正しく関連する内容であれば、序論に深みが出ます。ただ、無理に書くことで、間違っている、筋が通っていないとなると、当然減点対象なので、余裕がなければやめた方が賢明です。

そしてそれに続いて、「私は~~をすべきと考える」という主張・結論を示します。序論はこれだけで十分です。

 

本論

続いて本論です。本論では、序論であらかじめ示した主張・結論の根拠を述べていきます。そのためには、自身がその主張・結論に至った理由となる事実や具体例、データ等を入れ込み、客観的な文章にできると高得点です。ただし、分野によっては自身の知識がないため、事実や具体例、データ等を根拠として示すことが難しいこともあります。

 

そんなときに重要となるのが自身の体験談です。正確なデータ等に比べれば多少客観性が落ちますが、事実に基づき、問題に関連する体験談であれば十分に説得力を持ち、小論文としての合格点を得られます。ちなみに字数が400字程度の短い小論文であれば、本論は体験談1つをしっかり書ければ十分です。

 

ただ、600字、800字、1000字と字数が増えてくると、体験談1つでは不十分であり、序論→本論①→本論➁→結論という構成が必要となってきます。その場合、本論①で体験談を示したら、本論➁では本論①とかぶらないように体験談以外が望ましいです。自身の主張や結論に至った理由やその具体例などが良いと思います。どうしても体験談以外思いつかない場合は、本論①で書いた体験談を広げて自身の主張や結論に至った理由につなげていきます。

 

結論

最後は結論です。基本は序論で示した主張・結論の繰り返しになります。

 

「以上、(本論で示した)・・・・・という理由から、私は~~をすべきと考える。」

 

序論同様、非常にシンプルです。上級者の方になると、もう少し何か付け加えてきれいに着地するようですが、私含めた小論文が苦手な方は余分なことをしない方が良いです。うまく書こうと余分なことをすると、大幅な減点につながってしまうこともよくあるそうなのでご注意ください。

 

最後に

今回ここで紹介させていただいた内容は、あくまで小論文初心者、苦手な方向けであり、誰もが思わずうなってしまうような素晴らしい小論文の書き方ではありません。私に教えてくれた知り合いも、「100点満点は取れないが、70~80点は十分目指せる内容だ」と言っておりました。学校や職場の課題で、急に小論文を書く必要が出てきた、という方なんかにはぴったりだと思いますので、ぜひ参考にしていただければ幸いです。