かぼたりあんの足跡

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【テニス】サーブのコツ③(脱力により効率的にパワーを出す)


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こんにちは!かぼたりあんです。

今回はサーブのコツの第3回目です。よろしくお願いします。

 

 

みなさん、速いサーブって憧れますよね?打ちたいですよね?

 

 

では、どのようにしたら少しでも速いサーブが打てるのでしょうか。

 

 

それはもちろん、1球のサーブに血管が切れそうなほど全身の力をガチガチに込めて、とにかく力任せにボールを打つ!これです!この方法で出せるサーブのスピードがみなさんや私の限界です!気合だ!気合だ!!気合だぁーーー!!!

 

・・・とはなりません。むしろこの考えだとサーブが悪化します。

 

これはなぜかと言うと、人間は余計な力が入るほど、動きのスムーズさが失われてしまうからです。つまり、速いサーブを打ちたいあまり、トスを上げる前から鼻息荒く、歯を食いしばり、コートを睨みつけながら全身に力が入っているようでは、いつまでたっても結果は良くならないのです。

 

余計な力が入り過ぎるとどのような影響があるかについて、手首を回す運動でテストをしてみましょう。

 

まず、右手でも左手でもいいので、ふんわりと握りこぶしを作って手首を回してみてください。ケガをしている等でなければ、スムーズに手首を回すことができると思います。

次に、ぎゅっと力を込めた握りこぶしを作って、同じように手首を回してみてください。動きのスムーズさが損なわれ、手首を回す速さにも、可動域にも大きな影響が出ていることがわかるはずです。

 

なぜこのようなことが起こるのかというと、「手首を回す」という目的に必要のない力、ここでは握力が加わることによって目的の動きが妨げられてしまうからです。このように、「手首を回す」という動作一つにおいても、力の入りようによって大きな差が生まれるのです。

 

さて、話をサーブに戻します。ここまでの話から、速いサーブを打つには何が大切かわかってきたのではないでしょうか?

 

そう、大切なのは「脱力」することです。正確に言えば、必要なところに必要な分だけ必要なタイミングで力を加え、無駄な力は入れないことです。

 

早速具体的なサーブの動作の中で考えていきましょう。

まずトスアップと同時並行でラケットを担ぎ上げていくわけですが、この動作を行うだけであれば、特に大きな力は必要ないはずです。グリップは軽く握られている状態で良く、腹筋や背筋はトロフィーポーズが取れるだけの最小限の力のみが必要なだけであり、ましてや顔面を強張らせる必要など一切ありません。余計な力を入れず、スムーズにインパクトへ向かえるようにしましょう。

 

ここで参考として、歴代サービスエース数で圧倒的1位のカルロビッチ選手のトスアップ時の画像を見てみます。

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カルロビッチ選手の右手を見てください。なんと、脱力することによってこの段階ではラケットを完全に握ってさえいません。右手の握力は、ラケットが落ちないようにする最低限の力しか使われていないため、それが体全体の脱力にも繋がっています。穏やかな表情からも、体全体の脱力さ加減が伝わってきます。

 

次に、肝心なインパクトの段階に移ります。

まず重要なのは、トロフィーポーズからラケットをボールに向かって振り出していく時、最初から100%の力で振り出していかないようにしてください。サーブは上体も腕も、しなやかにしなるように使わなければ上手に打てないので、早い段階で100%の力が入ってしまうと、手首を回すテストでわかったように動きがかたくなり、インパクト時に自分が潜在的に持っているフルパワーをうまく発揮することができないのです。

余計な力は抜いて、いよいよラケットを振り出したら徐々に加速させていきます。そしてインパクトを迎える瞬間に、これまで出していなかった100%の力を出し、ラケットもその瞬間にトップスピードを迎えるようにします。これがうまくできるようになれば、ボールに自分の力を効率的に伝えることができるようになり、サーブのパワーアップは間違いないでしょう。

 

再度参考として、カルロビッチ選手のサーブを見てみましょう。

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ラケットを振り始めた右腕に注目してください。右腕の筋肉の形から、まだこの段階では力がそんなに入ってないことがわかると思います。

 

そしてインパクトの瞬間です。

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カルロビッチ選手の右腕の筋肉や血管が大きく盛り上がっているところから、インパクトの瞬間に大きな力が使われていることがはっきり見て取れると思います。

この力の入れ具合のメリハリによって生み出されるインパクトの瞬間の最高出力こそが、サービスエースを量産するカルロビッチ選手のサーブの一つのポイントだと言えます。

 

以上、今回は「脱力」によってサーブをパワーアップさせる方法についてお話してきました。これは自分の意識一つで変えていける内容ですので、サーブにお悩みの方にはぜひ試していただきたいです。

ただし、試す時には少しずつにしていただいた方が良いです。慣れていない状態からいきなり思い切った脱力をすることで、ラケットを折ってしまうことになると悲しいですから・・・(笑)

 

よろしければ他のサーブのコツもどうぞ!

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