【インプレ・レビュー】シグナムプロ トルネード
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こんにちは!かぼたりあんです。
今回はシグナムプロのトルネードを紹介していきます。
このガットは断面形状が7角形かつ、ねじれが加わることで螺旋状になっている珍しいガットです。見た目のいかつさと異なり、案外使用ハードルは高くないと感じました。
トルネード インプレ
スペック等
メーカー | シグナムプロ(SIGNUM PRO) |
製品名 | トルネード (Tornado) |
素材 | ポリエステル |
形状 |
7角形+ねじれ加工 |
構造 | モノフィラメント |
太さ | 1.17/1.23/1.29mm |
色 | ブラック |
インプレ内容
セッティング
ゲージ | 1.23mm |
ラケット | バボラ ピュアストライク16/19 (2017年バージョン) |
テンション | 40ポンド(プレストレッチ10%) |
張り方 | 1本張 |
※下記のインプレ内容は、あくまで「ポリガットの中では」という前提での話です。つまり、ナチュラルガットやナイロンガットとは比較しておらず、ポリガット同士で比較した際にどう感じたか、という視点で書いたものであるということを念頭のうえで参考にしてください。
反発性能
反発力はやや高めです。打感自体はやや硬めですが、インパクトで強過ぎないそこそこのホールド感が得られた後、勢い良くボールが飛び出していきます。プレーヤー自身にパワーが求められそうな見た目のガットですが、想像の1~2割増で飛ぶ印象ですので、打感さえ気に入れば使用ハードルはそこまで高くない反発性能です。
スピン性能
スピン性能は標準~やや高めです。とにかくスピン量を求める方以外にとっては十分なスピン性能ですが、グリグリという感じではありません。弾道の上げ下げはしっかりできますが、見た目の割には低い弾道になりやすい印象です。フラットドライブ系ショットを叩き込んだ際に、ベースライン際で落ちるボールを求めていくという使い方が合うでしょう。
テンション維持性能
テンション維持性能は標準です。基本的にテンション維持性能の高いシグナムプロのポリガットですが、このトルネードは良いとまでは言えません。また、特殊形状であるために縦と横のガットがお互いを削ってしまうのか、ガットが切れるのもやや早めに感じました。メインとして使用する場合、コスパの良いロールでの採用をおすすめします。
類似・競合製品との比較
ブラックコード
長く愛され続けているテクニファイバーの多角形(5角形)ポリガットです。
打感が柔らかく、しっかり自分のボールにしてから打ち出せる感覚があります。トルネード同様、多角形ですがゴリゴリスピンをかけるガットではなく、ナチュラルスピンのクオリティが高い印象のガットで、安定したストロークを実現します。
詳細なインプレはこちら→
ポリツアースピン
ヨネックスのポリツアーシリーズのスピン特化ポリガットです。
断面形状は5角形であり、角が鋭く硬めの打感でボールを削るようにスピンをかけることができます。高弾道で跳ね上がるボールが打ちやすく、シングルハンドであれダブルハンドであれ、相手のバックハンドにそのボールを送り込めば相手にとっては脅威となること間違いなしです。ただし、フラットドライブ系ショットに関しては余分なスピンがかかりがちで、今回紹介したトルネードに軍配が上がります。
詳細なインプレはこちら→
まとめ
おすすめできる方
・ガット自体に多少のパワーアシストを求める方
・フラットドライブ系ショットの邪魔をしない十分かつ適度なスピン性能を求める方
・コスパを求める方
おすすめできない方
・とにかくスピン性能を求める方(見た目ほどはスピン特化ではないです)
・シグナムプロのテンション維持性能に期待する方
見た目から想像される性能とは異なり、思ったより低弾道で、飛びもそこそこあり、スピンを重視しないプレーヤーにもマッチするトルネード。むしろ、個人的にはフラットドライブ系ショットの方がしっくりくるくらいでした。打感も硬過ぎず、使用ハードルも高くはありません。ご興味のある方は下のリンクもぜひチェックしてみてくださいね。