【インプレ・レビュー】ゴーセン G-SPIN3
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こんにちは!かぼたりあんです。
今回はゴーセンのG-SPIN3を紹介していきます。
ゴーセンの公式ページでは、G-TOUR3が多角形状になったことで、インパクト時の「感覚」にボールとの引っ掛かりが追加され、「勝つ」ため「スピン」が生まれる、と紹介されています。
G-SPIN3 インプレ
スペック等
メーカー | ゴーセン(GOSEN) |
製品名 | G-SPIN3 |
素材 | ポリエステル |
断面形状 |
6角形 |
構造 | モノフィラメント |
太さ | 1.23mm(1.19~1.27mm) |
色 | クリムゾンレッド、ブラック |
インプレ内容
セッティング
ゲージ | 1.23mm |
ラケット | バボラ ピュアストライク16/19 (2017年バージョン) |
テンション | 40ポンド(プレストレッチ10%) |
張り方 | 1本張 |
※下記のインプレ内容は、あくまで「ポリガットの中では」という前提での話です。つまり、ナチュラルガットやナイロンガットとは比較しておらず、ポリガット同士で比較した際にどう感じたか、という視点で書いたものであるということを念頭のうえで参考にしてください。
反発性能
反発力は標準です。やや柔らかめの打感で厳しさは感じませんが、ボールの飛び出しはG-TOUR3ほどシャープさはなく、やや鈍いように感じます。その分叩いていっても入りますが、威力はG-TOUR1の方が優秀に感じます。これだけ聞くと少し中途半端な印象を持たれるかもしれませんが、G-TOUR1と3の間をつくようなガットで、G-TOURシリーズの中できちんと差別化されていると解釈すべきでしょう。後述するスピン性能もありますので、安定感のあるプレーが望めます。
スピン性能
スピン性能はやや高めです。多角形ガットの中では角を感じにくい打感ですが、相手の低いボールも確実に持ち上げることができますし、スピンも十分にかかります。ただし、グリグリのスピンが期待できるほどではなく、あくまで標準よりもスピンアシストがあるといった程度です。個人的にはボールの表面を擦り上げるより、ガットからスピンアシストを得ながら厚い当たりを打ち、相手のベースライン際で落とす方が合っているガットであると判断します。
テンション維持性能
テンション維持性能は標準~やや高めです。大きなアドバンテージは感じませんが、緩んでも暴発することは少なく、落ち着いた使用感がキープできる印象を受けました。ただし、打感がもっさりしてきて、ボールにパワーを伝えにくくなる感覚はありましたので、威力を出して相手を押し込んでいきたい方は、特に定期的な張り替えが必要になるでしょう。
類似・競合製品との比較
G-TOUR1
G-TOURシリーズの中でもプロの使用者が多く、トーナメントプレーヤー向けのガットです。ボールにパワーが伝わりやすく、相手コートに到達した際も威力が落ちにくい点が魅力です。ただし、この魅力を感じるためには、ボールを打ち抜いていく一定以上のパワーと競技レベルが必要になりますので、注意が必要です。攻撃的なプレースタイルであり、使いこなせる方であれば、G-TOURシリーズの中で一番おすすめしたいガットです。
詳細なインプレはこちら→
G-TOUR3
G-TOURシリーズの中でも、一番幅広いレベルに対応したガットです。素直に弾く扱いやすい打感で、飛びも悪くありません。あまりポリガットを使用したことがない方や、G-TOURシリーズを初めて使用する方に対しては、基準とする意味でもこのG-TOUR3をまずはお試しいただければと思います。
詳細なインプレはこちら→
まとめ
おすすめできる方
・プレーに安定感を求める方
・厚い当たりにスピンをプラスしたい方
・G-TOUR1は厳しく、G-TOUR3では物足りない方
おすすめできない方
・多角形ガットにグリグリのスピン性能を求める方
・シャープな弾きを求める方
見事にG-TOUR1とG-TOUR3の間を埋めてきたG-SPIN3。G-TOUR3をスタンダードとして、有り余るパワーでガンガン打っていきたい方はG-TOUR1となりますが、どちらもしっくりこないガット選びに悩めるプレーヤーにとっては、G-SPIN3という選択肢ができたのは非常に大きなことです。G-SPIN3は唯一多角形なので、多角形好きの方はまずG-SPIN3というのもアリでしょう。気になる方は、ぜひ一度お試しください。