「夢をかなえるゾウ3 ~ブラックガネーシャの教え~」
- 「夢をかなえるゾウ3 ~ブラックガネーシャの教え~」
- 本書の紹介
- 本書のポイント
- ブラックガネーシャの教え一覧
- ポイントのまとめ
- 「1.自分の持ち物で本当に必要なものだけを残し、必要のないものは捨てる」より
- 「3.目標を誰かに宣言する」より
- 「4.うまくいっている人のやり方を調べる」「5.一度自分のやり方を捨て、うまくいっている人のやり方を徹底的に真似る」「6.空いた時間をすべて使う」より
- 「10.自分の仕事でお客さんとして感動できるところを見つける」より
- 「13.自分にとって勇気が必要なことを一つ実行する」より
- 「14.優れた人から直接教えてもらう」より
- 「15.一緒に働いている人に感謝の言葉を伝える」より
- 「16.自分で自由にできる仕事を作る」より
- 「18.目の前の苦しみを乗り越えたら手に入れられるものをできるだけ多く紙に書きだす」「19.欲しいものが手に入っていく「ストーリー」を考えて、空想をふくらませる」より
- 「20.手に入れたいものを「目に見える形」にして、いつでも見れる場所に置く」より
- 「21.自分流にアレンジする」より
- その他のガネーシャの言葉より
- 最後に
本書の紹介
【基本情報】
題名:夢をかなえるゾウ3 ~ブラックガネーシャの教え~
著者:水野 敬也
頁数:480p
出版社:飛鳥新社
発売日:2019/5/1(第1刷発行)
【概要】※本書裏表紙より
『夢ゾウ』シリーズ第3弾。人生くだりのエスカレーターに乗りかかった、夢をあきらめきれないOLのもとにやってきたガネーシャは何とブラックな姿に変身!カーネルサンダースくんを白髪にし、ムンクくんを叫ばせるほどにスパイシーなその教えとは?
本書のポイント
本書では、「夢をかなえるゾウ」シリーズの第1弾や第2弾と同様、ダメダメな主人公のもとにガネーシャという象の姿をした神様が現れる。しかし、今回の主人公は、ガネーシャの外見にケチをつけてしまったために、ガネーシャがブラックガネーシャに大変身。ブラックガネーシャが出すブラックでスパイシーな教えを通じて主人公が成長していくストーリーである。ブラックガネーシャの教えは次のとおり。
ブラックガネーシャの教え一覧
1.自分の持ち物で本当に必要なものだけを残し、必要のないものは捨てる
2.苦手な分野のプラス面を見つけて克服する
3.目標を誰かに宣言する
4.うまくいっている人のやり方を調べる
5.一度自分のやり方を捨て、うまくいっている人のやり方を徹底的に真似る
6.空いた時間をすべて使う
7.合わない人をホメる
8.気まずいお願いごとを口に出す
9.今までずっと避けてきたことをやってみる
10.自分の仕事でお客さんとして感動できるところを見つける
11.一度儲けを忘れてお客さんが喜ぶことだけを考える
12.自分の考えを疑ってみる
13.自分にとって勇気が必要なことを一つ実行する
14.優れた人から直接教えてもらう
15.一緒に働いている人に感謝の言葉を伝える
16.自分で自由にできる仕事を作る
17.余裕のないときに、ユーモアを言う
18.目の前の苦しみを乗り越えたら手に入れられるものをできるだけ多く紙に書きだす
19.欲しいものが手に入っていく「ストーリー」を考えて、空想をふくらませる
20.手に入れたいものを「目に見える形」にして、いつでも見れる場所に置く
21.自分流にアレンジする
次の「ポイントのまとめ」では、私が特に気になったポイントを、自分なりにまとめて取り上げてみたいと思う。
ポイントのまとめ
「1.自分の持ち物で本当に必要なものだけを残し、必要のないものは捨てる」より
・「ちょっと欲しい」と思った物を手に入れ続けると、自分の周りは「ちょっと欲しい物」であふれることになる。なんとなくテレビを見ている時間や、自分の収納に入りっぱなしの物は、本当に必要とするものなのか?自分が持てるものも、生きていられる時間も有限なので、手に入れようとするものは選ばないと、本当に欲しいものや必要なものは手に入らない。(P59)
・人間は誰もが「二つの人生」を持っている。「頑張る人生」と「頑張らない人生」。どちらが良いということはなく、人生は自由に楽しんだら良いものである。ただ、「頑張る人生」の楽しさを知らずに「頑張らない人生」を選ぶ人がほとんどである。「頑張る人生」は最初はしんどい。だが、人間は一度でも自分の限界を超えて頑張れば成長し、成長すれば頑張るのが楽しくなる。楽しくなるともっと頑張ることができ、ますます成長して、成功していく。最終的に「頑張らない人生」を選ぶにしても、このような「頑張る人生」を一度は経験したうえで選択すべきである。(P63)
「3.目標を誰かに宣言する」より
・できるできないを判断する前に、やりたいことを口に出してしまうことがポイント。そしたら後に引けなくなって頑張れるため、今まで眠ってた力が発揮される。(P90)
「4.うまくいっている人のやり方を調べる」「5.一度自分のやり方を捨て、うまくいっている人のやり方を徹底的に真似る」「6.空いた時間をすべて使う」より
・人間は、「こうなりたい」「これを手に入れたい」という本音の欲求に従うとき、自分の能力をフルに発揮できる。よって、何か物事をマスターしたいときは、まずは様々な経験をして、自分の本音の欲求を見つけることが大切である。(P97)
・人間には思う程の差はない。同じようなところでつまづき、同じような方法で乗り越えてきている。よって、何かを始めようとする際は、まずは「うまくいっている人のやり方を調べる」べきである。そして、調べたやり方について勝手な判断をすることなく、面倒臭がらず、まずは「一度自分のやり方を捨て、うまくいっている人のやり方を徹底的に真似る」ことが重要である。どんな天才も、最初は優れた人を真似することから始めている。(P99)
・何かをマスターしようとする際は、中途半端ではマスターできない。「空いた時間をすべて使う」という姿勢を持つこと。そのくらいの極端さがないと何事もマスターは難しい。(P102)
「10.自分の仕事でお客さんとして感動できるところを見つける」より
・人間は、これまでの人生において自分が受けた感動を、人に直接与える側に回ったとき、またはその感動を支える立場になったときに自然な形で仕事ができるようになる。よって、今の自分の仕事に対しても、もし自分がお客さんだったら感動できるところを見つけることが大切である。(P229)
「13.自分にとって勇気が必要なことを一つ実行する」より
・成功するためには、普通の人が不安で避けてしまうところを前に進む「小さな勇気」を持ち、色んな経験をすることが必要。そうすれば、何が正しくて何が間違いか、理屈じゃなく身をもって知ることができ、最後には必ず正しい道を選ぶことができるようになる。(P261)
「14.優れた人から直接教えてもらう」より
・自分より優れた人に直接話を聞くことは、何か物事が上達する最も効率の良い方法である。なんとなく恥ずかしがったり、迷惑がられるのではないかと気おくれするのではなく、「小さな勇気」を持って教えてもらうことで大きな成長が得られる。(P278)
「15.一緒に働いている人に感謝の言葉を伝える」より
・自分一人でできないことも、誰かと協力したらできるようになるが、協力を得るためには一緒に働く人に楽しく働いてもらうことが必要である。そのためにはまず、その人の存在に対して感謝することが大事であり、できるだけその感謝の気持ちを言葉にしていくことが重要である。人は自分が役に立っていることが実感できると仕事が楽しくなるからである。(P288)
「16.自分で自由にできる仕事を作る」より
・人間にとって、考えて工夫することは楽しい作業だが、ほとんどの人は仕事をそういう状態にまで持っていけていない。どんな分野でも工夫できることはある。そこを見つけて頑張り始めたら、仕事はすごく楽しくなる。(P296)
「18.目の前の苦しみを乗り越えたら手に入れられるものをできるだけ多く紙に書きだす」「19.欲しいものが手に入っていく「ストーリー」を考えて、空想をふくらませる」より
・何かに成功するまでに生じる「苦しみを楽しみに変える」ためには、苦しみを乗り越えたときに手に入る楽しみを考え尽くし、その目標に到達するまでのストーリーを紙に書き出すことが有効である。自分の行動をコントロールするために必要なことは、苦しさを我慢することよりも、先に待つ楽しいことを想像すること、夢をふくらませることである。(P396)
「20.手に入れたいものを「目に見える形」にして、いつでも見れる場所に置く」より
・「苦しみを楽しみに変える」ために、手に入れたいものを「目に見える形」にして、いつでも見れる場所に置くことも有効である。自分が手に入れたいものの画像や、憧れている有名人のポスターなどを目に付くところに設置し、夢をふくらませることで自分の行動をコントロールする。(P409)
「21.自分流にアレンジする」より
・「一度自分のやり方を捨て、うまくいっている人のやり方を徹底的に真似る」ことは、最初は必ずするべきであり大切なことだが、いつまでも先人と同じことをしているだけでは発展しない。優れた先人を徹底的に真似ることができた後は、自分で工夫し、自分だけのやり方を作っていくことが必要である。それができれば、驚くべき変化が起き、大きな魅力や価値を手に入れることができる。(P406)
その他のガネーシャの言葉より
・自分の仕事が本当に人を喜ばせるためのものかは、「そのサービスを自分の子どもに買ってほしいか」どうかが一つの基準になる。そうでないならば、人を喜ばせるための仕事になっていない可能性が高い。(P347)
・夢を追い始めた人間は、失敗して現実の壁にぶつかることになる。そして、失敗が続くと不安になり、ほとんどの人は夢を追うことを諦めてしまう。しかし、失敗するということは、その分だけ現実を学んでおり、何が必要なのかを身をもって学んでいるのである。エジソンの言葉にも、『失敗は存在しない。うまくいかない方法を学んだのだ。』というものがある。(P433)
最後に
「夢をかなえるゾウ」シリーズの第3弾である本作品も、第1弾や第2弾同様、物語自体が面白いので楽しく読めるうえ、非常に考えさせられる内容が多く詰まった作品となっている。第3弾は特にページ数が多いため、普段読書をしていない方は躊躇してしまうかもしれないが、そこは安心してほしい。抜群に読みやすいため、予想外に早く読めてしまうはずである。「ポイントのまとめ」で紹介した内容の他にも、ガネーシャは多くのことを教えてくれるので、少しでも興味をお持ちいただければ、ぜひご一読いただきたいと思う。