かぼたりあんの足跡

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【体験談】激痛の親知らず抜歯① <抜歯当日編>


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こんにちは、かぼたりあんです!

このたび、親知らずの抜歯を行いましたので、体験談を2本の記事に残しておこうと思います。ただの一個人の体験談ですが、今後親知らずの抜歯に臨む方々に少しでも参考になれば幸いです。

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【体験談】激痛の親知らず抜歯① <抜歯当日編>

 

 

 

抜歯を決意するまでの経緯

まず私の場合は、前向きな判断ではなく、必要に迫られて仕方なく親知らずの抜歯に踏み切りました。

 

抜歯って、怖いですよね??中にはまったく怖くないという強者もいるのかもしれませんが、私は怖くてたまりませんでした。できることなら抜歯なんてしたくない・・・。ということで、以前から歯医者に行く度に抜歯を勧められていましたが、「仕事が忙しくて・・・。」とテキトーな理由をつけて数年間はやんわり断っていました。

 

しかし、ついに問題が発生しました。気をつけていたのですが、左側上下の親知らずに虫歯ができてしまいました。虫歯と聞いた時には治療で済むかなと思ったのですが、私の左下の親知らずはほとんど歯茎に埋まっており、治療不可で抜くしかないとのこと。また、左上の親知らずもついでに抜きましょうと・・・。

 

落ち込みながらも仕方がないので、抜歯をお願いしました。

 

・・・が!しかし!歯茎にほとんど埋まっている左下の親知らずを抜歯するには、切開を伴う口腔外科手術が必要と言うではありませんか!

 

絶望的な気分の私に構うことなく、「じゃあ、手術できる病院に紹介状書いておくね~」と、どんどん話を進める先生。黙って紹介状を受け取り、その日は終了。

 

一度は抜歯を決心したものの、切開を伴う抜歯というのが怖すぎます。案の定またしばらく放置。

 

半年以上経過したある日、左下親知らずから痛みが出始め、泣く泣く手術による抜歯を決意しました。(ちなみに半年以上経過していましたが、親知らずの抜歯に関する紹介状は有効でした)

 

初診(口腔外科1日目)

「初日から抜歯されることはない」という情報を仕入れてはいたものの、やはり不安でした。初診は予約不可で待ち時間が長く、余計に緊張しました。

 

診察が始まると、まずは抜歯の流れ(詳しくは抜歯当日の内容で説明)が説明され、次に抜歯に伴うリスクについて説明がありました。説明されたリスクは次のとおりです。

 

・抜歯後、大きく腫れることがある。(切開を伴うと特に腫れやすい)

・抜歯後にうまく血が固まらないと、骨がむき出しになる「ドライソケット」になることがある。(詳しくは後述。実際私は経験しました・・・笑)

・抜歯の際に神経が傷付いてしまうと、顎や舌にしびれが出てしまうことがある。しびれが出ること自体滅多にないし、仮にしびれが出てもほとんどは治るから心配ない。ただし、しびれが治らず残ってしまった事例もないことはない。

 

以上のような説明を受けた後、抜歯本番の日時を決めることになりましたが、先生が提案してきた日時は、なんと翌日の午後!気持ちを整理する暇もないほどの驚きの対応の早さ!

 

躊躇している私をよそに、「良かったね~!ラッキーだね~!」を連発しながら話を進める先生。思い出してみると、今回の件に関わる先生は強引な先生ばかりでした(笑)

 

そして結局、勢いそのままに、翌日の午後に抜歯を決行することになってしまいました・・・。

 

抜歯当日(口腔外科2日目)

午前中だけ仕事をし、午後から口腔外科へ。抜歯が嫌過ぎて、昨日の夜から体調が優れず、何度も帰りそうになりながらもなんとか踏ん張りました。

 

呼ばれて部屋に入ると、昨日の先生と違いました。昨日はそこそこ経験を積んでそうな40代と思われる先生で、今日はまだ20代と思われる若い先生。話してても少し軽いというか、「本当に大丈夫か!?」と思わせる先生が登場しました。何やらその先生は常勤ではなく、臨時に~とか、急遽~とかなんとか言ってました。不安過ぎる。

 

そんな私の思いはよそに、先生が手術の手順を簡単に説明し、すぐに手術に入ることに・・・。怖過ぎるので、イヤホンで音楽聴きながらでも良いか確認したところ、先生の指示が聞こえるような小さい音量であれば問題ないとのことでした。(施術音の方がだいぶ大きく、あんまり効果なかったですが・・・。)

 

左下の親知らずの抜歯(歯茎の切開あり)

注射による麻酔

まずは注射による麻酔ですが、そもそもこの注射がちょっと痛いです。そしてある程度麻酔が効いてきても、感覚が完全に消えるわけではないので、注射されている間は嫌な感覚が続きました。

その後、抜歯しやすいように少し歯が削られたのですが、その段階ですでに少し痛みが出て非常に不安だったので、麻酔を追加してもらいました。少しでも不安があれば正直に先生に伝え、しっかり麻酔をお願いしたほうがいいです。私はまだ違和感を感じつつも、1回追加してもらったのでそれ以上言いにくく、大丈夫だろうと自分に言い聞かせて先に進みましたが、その甘い考えが後々悲劇を生むこととなりました・・・(笑)

 

歯茎の切開

「これから歯茎を切開していきます。」

一気に緊張が走りました。ですが今更逃げるわけにもいかず、目をつぶって恐々待っていると、歯茎に何か当たる感触が・・・。

・・・・・。

あれ?痛くない。いつまでも何か当たる程度の感触が続きます。ただ、ずっとグニグニされてて、切られてるんだと考えると気分の良いものではありませんでした。

「はい、切開できましたよ~。」

マジすか、先生。すごい、痛くなかった。

 

いや、本番はここからでした。

 

抜歯(1回目)

歯茎の切開後、早速抜歯に取りかかる先生。切開で無事だったので、抜歯も大丈夫なはず・・・と思った私が馬鹿でした。

もうね、抜歯、痛過ぎるにもほどがありますよ。

最初はちょっと痛い程度だったんですよ。

麻酔してるといえど、さすがに多少は痛みを感じるものなのかもしれない、と自分に言い聞かせてみたわけですよ。

私が何も言わないものだから、先生も大丈夫だと思い、全力で歯を抜きにかかるわけですよ。

 

すると!

「ギリギリギリ・・・!」という音とともに意識が飛びそうなほどの激痛が・・・!!

 

声にならない悲鳴とともに足をバタつかせ、全身からは脂汗が、そして目からは涙が・・・!いや~、思い出すだけできついです(笑)

 

しかも!なんと、抜けてないときた!!

 

あはははは!!!な~んじゃそりゃ!!?お前も同じ、いや、それ以上の痛みを与えてぶっk(∩゚д゚)アーアー(自主規制)

 

その後さらに麻酔を追加してもらい、再度挑戦するも全然抜けず。最初ほどじゃないけど、まだ抜こうとするたびにそれなりの痛みがあるし。

このままでは抜けないということで、先生は次なる作戦に移りました。

 

親知らずの分割

大きくて抜けない親知らずは、割って複数回に分けて抜歯しよう作戦です。私の場合は2分割でしたが、4分割とか、もっと細かく分割する場合もあるそうです。

 

割っている様子は見えないので、一体何を使ってどのように割っているのかわかりませんでしたが、これまためちゃくちゃ痛かったです。とにかく麻酔の効きが悪かった・・・。

 

途中で3~4回麻酔を追加してもらい、なんとか分割完了。

いや、本当に麻酔は遠慮なくお願いした方が良いです。少しでも痛みを感じればすぐにでも!激痛を経験する前に!

 

抜歯(2回目)

分割したら簡単に抜けるのかと思ったらそうでもなかったです。ここらへんは個人差があるようですが、私の親知らずの根っこは先生曰く「人を苦しめる形」をしており、分割しても抜くのに時間がかかりました。そしてやっぱりめちゃくちゃ痛かったです。分割後の抜歯の際も2回ほど麻酔を追加してもらいました。

顔面を汗と涙でぐちゃぐちゃにしながら抜歯を終えて抜けた歯を見たら・・・、なるほどなるほど!「人を苦しめる形」でしたよ(笑)

 

縫合

抜歯完了後は、切開した歯茎を縫い合わせます。麻酔が効いていたため痛みはありませんでしたが、歯茎の中を異物が通る感覚はあり、やはり嫌な感じはありました。でもこれで抜歯完了!あぁ・・・、良かった・・・。

 

左上の親知らずの抜歯(歯茎切開なし)

左下の親知らずの抜歯があまりに壮絶だったため、すっかり忘れていた左上の親知らずの抜歯・・・。まだ終わりじゃないとわかった時の絶望感はすさまじかったですが、左上は左下に比べれば楽でした!

 

注射による麻酔

やはり最初は少し痛かったです。そして左下の二の舞にならないよう、最初から少し多めに麻酔してもらいました。

 

抜歯

左上の親知らずはほとんど見えている状態なので、歯茎の切開をする必要なく、すぐに抜歯でした。

 

先生が何らかの器具を左上の親知らずに当て、一気に力を加えます。引っ張られているというより、力いっぱい押されている感覚に襲われました。

 

「メリメリメリ・・・!」

 

やばい、口おかしくなりそう。すごい力だ。

 

「ミシミシミシ・・・!」

 

これ、器具が親知らずから滑ったら口に突き刺さるんじゃ・・・?簡単には抜けず、不安に耐えること数分間が経過。すると先生の力がだんだん緩んでいき、「大物が取れましたよ~!」と。抜けた瞬間がいつかはよくわかりませんでした。

 

抜歯後の説明と帰宅して就寝まで

汗などでぐちゃぐちゃになった顔をふきながら先生の話を聞きました。抜歯中、ずっと力が入っており、心身ともに疲労困憊でうろ覚えですが・・・(笑)

 

一つ目として、今回の親知らずはかなり手強かったため時間がかかり、大きな負担がかかる抜歯になってしまったということ。今回の所要時間は説明時間を含めて1時間くらいでしたが、本来は30分程度で終わるはずの内容であるとのこと。

 

二つ目として、左下の歯茎にはかなりダメージが残っているため、痛みや腫れが出る可能性が高い。この後麻酔が切れると、すぐにでも痛みが出てくると思われるので、痛み止めや化膿止めは受け取ったらすぐに飲んでおくと良いということ。(薬はできるなら1週間分はもらった方が良いと思います。私は何も言わなかったら3日分しかもらえずに後で苦労しました。)

 

三つ目として、今回のような難抜歯後は、ドライソケットになる可能性が高まるということ。(体験してしまったので、また詳しく書きます。)そうならないためにも、抜歯直後はガーゼを患部に当てて30分以上噛むことで、血が餅状に固まることで穴をふさぐよう努めること。あとはその餅状の血が流れないよう、抜歯当日の飲酒や激しい運動は避けること。数日は強いうがいを避けること。

 

最後に、左下の縫合した歯茎の抜糸は、わざわざ口腔外科に来るのではなく、かかりつけの近所の歯医者でやってもらえるので、早めに予約だけは取っておくこと。

 

説明を受けて部屋を出た後、説明どおりすぐに痛みが出始めたので、痛み止めと化膿止めを受け取り次第すぐに服用しました。ですが、痛みが完全におさまることはなく、激痛ではない程度の効果。また、家に帰るまで1時間以上を要しましたが、その間ガーゼは噛みっぱなしで帰りました。

家に到着後、ガーゼを取って口の中に溜まっているものを吐き出してみると、おびただしい量の血が・・・。気の弱い自分には厳しいものがありました・・・。

口の右側だけ軽くうがいし、ドライソケットが怖かったため左側は血まみれのまま放置して2時間ほどぐったり。その後は少し食事(首を傾けながら右側だけで)し、お風呂はやめて1~2分程度の軽いシャワー、左側上下2~3本はノータッチで歯磨きして就寝。痛みでしばらく寝つけなかったですが、1時間ほどでなんとか寝ることができ、長く苦しい1日が終わりました。

 

【体験談】激痛の親知らず抜歯➁ <抜歯後の経過&ドライソケット編>に続く

これで抜歯当日までの体験談はおしまいです。私の場合は壮絶な抜歯になってしまいましたが、ここまで痛い思いをするのは珍しいそうです。ですので、あくまで参考程度にとどめておいてもらいたいですが、とにかく「麻酔をしっかりお願いすること」だけは覚えておいた方が良いと思います。激痛に悶え苦しんでからでは遅いですから・・・。

 

ちなみに、このあと私は結局ドライソケットに苦しめられることになるのですが、長くなったので分けることにしました。もしご興味あれば、ぜひご一読ください。

kabotarian.hatenablog.com

 

以上、お読みいただきありがとうございました。